由宇子の天秤のkaitomoのレビュー・感想・評価

ジャーナリストとして筋が通っているように見えるユウコが一番大事にしていることが、あまり見えない。真実、名誉、正義、道徳、色んなものを天秤にかけて、時に選択を誤る。社会派サスペンスかと思ってたが、もっとパーソナルな話だった。
人に光を当て、時に誰かの希望になるような人物にも見えるし、ただのエゴイストにも見える。
真実は伝える側以上に伝えられる側の負担が大きいときもある。そんなことを分かっていても吐き出さずにいられぬこともある。
ちょい長いが骨太で面白かった。