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由宇子の天秤のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

由宇子の天秤(2020年製作の映画)
3.6

ジレンマ🎬

ストーリーは自殺事件の真相を追う主人公が、究極の選択を迫られる姿を描いた作品でした。作品はスクープを追う側・追われる側の2つの視点を軸に、事実と真実のジレンマに苛まれる姿を描いていました。昨今、報道の在り方について問われる事が多く、報道がきっかけで人が亡くなる事態まで起きています。言論の自由が保たれることは大切ですが、個人のプライバシーや尊厳を傷つけるような行き過ぎた報道は制限されるべきとも思います。またキチンとした裏取りがなく、事実と乖離した報道は決して許すことはできません。外的圧力により不都合が隠される世の中、社会的抹殺の恐怖は誰にでも訪れるという事を改めて感じさせられました。善と悪・本音と建前・真実と虚、人は追い込まれた時に本当の自分が現れます。
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