このレビューはネタバレを含みます
『アントマンの三作目』というよりは『アントマンが主役の次のアベンジャーズ序章』って感じ。
どうせなら量子世界の大冒険よりも前作までの雰囲気で観たかったような気もするけど、まあこれはこれで壮大で良し。
家族の話としてはいい感じで纏まっていたし。
いよいよ征服者カーンが敵として本格的に登場して自らの出自を色々とお話してくれるわけだが、「ドラマのロキでコイツが出てきた時になんかゴニョゴニョ言ってたのなんだっけ?コイツのこと言ってたんだっけか?」とか思い出しながら微妙にボーッと観てたら途中でなんだかよくわかんなくなってきて置いていかれそうになった。そしてちょっと寝かけた。
とはいえ最後まで観たらちゃんとわかるのでその点は安心。
前から思っていたけど、量子世界の描写が大して興味が湧かないというか面白くない。
前作まではクライマックスにちょびっとくらいだったのでフーンって感じだったが、今回はメインのギミックで延々と観させられるのでちょっとウンザリした。
しかもそこに住んでいる奴らがスターウォーズのパクリみたいな奴らで、別に宇宙人がわちゃわちゃしてるだけで楽しい!という時代でも無いよなぁなどと思いながら観ていた。
カーンが量子世界に帝国を築いた理由はわかったけど、そもそもあそこに住んでる奴らは何なの?別の宇宙がどうのこうのとか言ってたけどよく理解していない。寝かけているところで説明があったのだろうか。
ポール・ラッドは見た目全然変わんないし、マイケル・ダグラスはいつまでもカッコいいし、ミシェル・ファイファーは美しいのだけど、エヴァンジェリン・リリーはいやぁ老けたなぁと思ってしまった。
別に老けてもいいんだけど、周りが変わってないように見える分際立つというか……とにかく老けてた。
と、思い返すと文句みたいなことばかり出てくるけど、観てる間はずっと面白かった。
笑える箇所はいつもより少ないけど楽しいシーンは多いし、カーンは強いし怖いし暴れるし、アリさんの活躍もしっかりあって満足。終わり方の不穏な雰囲気も良い。
カーンが次のラスボスってことはどうせ今回も解決しないで続くエンドでしょ……と思っていたらちゃんと一応の決着をつけてくれるところも良かった。
最近のマーベルにありがちな、色々事件は起きるけどこの映画では解決しません!みたいな終わり方がめちゃくちゃ不満だったので。
あと娘のキャシー!
アベンジャーズの2世キャラは全体的にパッとしねえなぁと思っていたけどこの子はスターになる気配を感じる。
というかめちゃくちゃかわいい。
デカくなってはしゃぐとことかすごく良かった。
ここ最近マーベル映画(ドラマ)に不満気味だったけど、いよいよ次のアベンジャーズに向けて盛り上がってきたような気がする。
ガーディアンズも楽しみ。