名波ジャパン10

アントマン&ワスプ:クアントマニアの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

3.7
「エンドゲーム」で大看板のアベンジャーズに終止符を打ったマーベル映画フェーズ3。2021年に開始されたフェーズ4ではエターナルズやシャン・チーといったニューヒーローを送り出しましたが、完全に迷走状態に陥ってしまい、早々と見切りをつけて、フェーズ5を宣言。その1作目がこの作品です。フェーズ5、6はマルチバースが一連のテーマとなるということが公表されていますが、この作品ではマルチバースの設定が如何にも雑で、とってつけた感は否めません。量子世界の描写、キャラクター、戦闘シーンがスター・ウォーズと重なり、新鮮味に欠ける上に、アントマンにはフェーズ5のトップバッターは荷が重すぎた様に思えます。フェーズ5のスタートなどと余計なことを考えずに気楽に一作品として観ればそこそこ楽しめる作品ではありますが。