社会のダストダス

アントマン&ワスプ:クアントマニアの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

3.1
MCU31作目、良かったところはいつも通りなことで、悪かったところもいつも通りなことの映画。

フェイズ4以降に限っていえば、陽キャのヒーローの作品がパッとしない気がする。スパイダーマンは反則技なので例外として、ソーは期待していたほどじゃなかったし、シャン・チーも主役の顔がミキプルーンおじさんに似てるなーという感想だった。今回も普通の基準で考えればまあまあ面白いけど、30作もある関連作品の中では突き抜けたものは無い印象。

MCU作品の鑑賞スタイルはキリが無さそうなので劇場公開作品だけを追っていくことにしたが、今回はアニメのドラゴンボールやワンピースでいうところの原作との間隔が詰まってしまったときに挟まれるアニメオリジナル回みたいな印象の作品だった。端的に言って今回ストーリーはかなり退屈だったが、お馴染みのキャラクターの安定感とキャスリン・ニュートンが可愛かったことに救われた。

次のアベンジャーズの敵と目されるカーンの登場とあって、きっとアントマンごときプチっと踏みつぶしてしまうのだろう、R.I.Pアントマンと思っていたが、アントマンもかなりの善戦、今までで一番格好良かったかもしれない。娘のキャシーや悪役のカーンが全体的にフィーチャーされているのが、返ってアントマン=スコット・ラングのパーソナリティを際立たせているのかも。

正直今回のカーンならロキ様やウルトロンのほうが強いんじゃないかと思ってしまったので、相当頑張らないとアベンジャーズ全員を相手にするのは厳しい気がする。あと、ビル・マーレイを出演させるギャラで、マイケル・ペーニャと愉快な仲間たちを量子世界に連れて行ってあげて欲しかった。

今回、CGがちょっと微妙だったのは気のせいか。