ヒラリー

ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記のヒラリーのレビュー・感想・評価

4.5
石川の親元を離れて沖縄で暮らす坂本菜の花さん
仕送りとバイト代で学費を賄い、フリースクールで独自に学ぶ15歳の少女
何故彼女が単身沖縄に行ったのか、彼女を通して見る沖縄県の今を映すドキュメンタリー
今となっては温暖な気候、バカンスという面が推されているが沖縄は日本で唯一の地上戦の地
県民の1/3が亡くなった悲しい過去を持つ。
私も15年程前に修学旅行で行った事がある沖縄
自分が見たもの(記憶)と見てるもの(ニュース)と彼女を通して見る沖縄
米軍基地の移設や墜落事故、アメリカ兵による事件等
ニュースでは何度となく見ていた。
だが同じ日本でありながら遠い国の様に感じていたのも事実。
本土に住んでる私が何が出来る?関係無いわ、という線引きをしていた。
石川県出身の菜の花さんが沖縄で暮らす事によって感じたものがそのままこちらに流れてくるような感覚に陥った。
政府への訴えも届かない、工事は止まらない、翁長知事、選挙…と沖縄の今の問題をまざまざと見せられ、悔しくて涙が止まらなかった。
同じ日本に住んでいるのに、他人事のように見ていた自分が恥ずかしかった。
私に何が出来るのか、未だぱっと浮かばない。
でもこの状況が落ち着いたら沖縄に足を運びたいと心から思いました。
ちばりよ
ヒラリー

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