6/9(ロックの日)にジャパンプレミアにて鑑賞。ゲスト:Crystal Kay、笠松将
昔、ジョナサン・リース=マイヤーズがエルヴィスを演じた映画(劇場公開はされなかったような?)があってそれもかなり良かったけど、今回のオースティン・バトラーの演技、特にエルヴィスがまるで息を吹き返したかのようなライブシーンがとにかく素晴らしかった。
鮮烈な黒人音楽との出会いから、トム・ハンクス演じるマネージャーに見出され、スターダムにのし上がる前半部分はワクワクが止まらなかった。腰を振り歌うエルヴィスを初めて見た女の子達の反応のリアルな事!
マネージャーの意向に従うように、大衆が喜ぶ虚構の自分を演じ続ける事によって精神的に追い込まれ、やがて薬に溺れていく後半部分は辛かった。身も心も削るように全てを捧げステージに立つ超スーパースターは現代にいないし、絵に描いたような存在はこれからも出てこないだろうと思う。
トム・ハンクスの悪役ぷりがとにかく素晴らしい。ジョナサンの時は口パクだったけど、オースティンは自らが歌唱。歌い回しから表情から動きまで完全にエルヴィス!顔全く似てないのに。俳優ってスゴイ…
バズ・ラーマン節炸裂、煌びやかでギトギトした演出はあの時代のショービズの世界に見事にマッチしてた。
BBキングやリトル・リチャードとの交流も描かれロック好きにはたまらないシーンも。是非大きいスクリーン、大音量でロックンロールを浴びて欲しい。
丸の内ピカデリー2