完全に仮面ライダー弱者であり庵野作品弱者ですが「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と観てきたので今作も観てみました。冒頭の大型トラックに追われるアクションシーンはなかなか迫力がありワクワクして観ていたけどそれ以降あまりテンションが上がらず…全編において登場人物以外、市井の人々が全く出て来ず「シン・ゴジラ」の時に感じられた「もし私達が生きているこの世界にゴジラが出現したら？」という恐怖やハラハラを感じられず…エピソードも敵を倒しまた現れた敵を倒し、という単調な流れで、せっかくの豪華出演陣もあまり活かしきれていないように思えた。庵野監督らしいセリフの長さ、多さも今回はちょっと受け付けられなかった。仮面やバイクのデザイン等はカッコ良く、アクションもなかなか楽しめたのだけど、ラスボスとの対決に至るまでの盛り上がりがイマイチで、勿体無いなぁと思いながら観ていた(敵地にスンナリ入り込めるのもなんで…？！)仮面ライダーになった経緯やバックグランドがもっと描かれていたら深みが増したかもしれないなぁ。柄本佑はナチュラルに演じててそこだけリアリティが感じられて良かった。
