あり

エルヴィスのありのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.1
試写会
クセ強めのゴージャス感たっぷりで相変わらずのバズラーマン節だった。

予習でエルヴィスの曲を聞いてみたけど、思ったより聞き覚えのある曲が多い!
フリンジつきの白い服着たおじさんくらいの印象しかなかったけど、きちんと調べてみるとロックの礎を築いたとんでもない存在だった。
演じたオースティンバトラーは色気がすごい!!
エルヴィスのステージでのオーラやカリスマ性、そして客の熱気がビシビシ伝わってきて、こんなの見せられたら一瞬でファンになっちゃうよなあと思った。
音楽だけでなく家族を純粋に愛する姿もたくさん出てきて、エルヴィスの人柄の良さよ…。
黒人差別とかキング牧師、ケネディ暗殺なんかの実際の事件も絡めるストーリーなのもよかった。
ただアーティストの伝記映画につきもののショービズの嫌な側面もたくさん描かれるので、絶頂まで上り詰める過程の高揚感と対照にその後の下り坂はどんよりしてくる。
だからボヘミアンラプソディもそうだけど、いい映画でもなかなか繰り返し観たいとは思えないんだよなあ…。
「何が彼を殺したか」の答えはちょっと切なかった。
でもパーカー大佐談なのでお前が言うな感もある。

そのパーカー大佐が本当にいけ好かないキャラクターで…。
トムハンクスのことをこんなに憎んだことはない。
それくらの熱演。

他のキャラは
・プリシラ役のオリヴィアデヨングの横顔が完璧に美しくてどうにかなりそう(と思ったらヴィジットのお姉ちゃん役だった)
・パーワオブザドッグの美少年
・ストレンジャーシングスのビリー
・映画の本筋とは関係ないけど、幼いリサマリーがMJと結婚したりライリーキーオの母親だと思うとこの家系本当にすごいな…

個人的には微妙に感じたのが、現代のアーティストのカバーも流れたこと。
エルヴィスだけの方が映画に浸れると思う。
あり

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