42歳でこの世を去った「キング・オブ・ロック」エルヴィス・プレスリー。
世界で最も売れたソロアーティストは、どのようにしてスーパースターに上り詰め、そして何故早逝したのか?その伝説を綴るストーリー。
オープニングのワーナーロゴからお洒落な入り。エルヴィスが観客の女性たちを魅了していくライブシーンは、思わず笑ってしまうくらいに熱狂的。
エルヴィスを演じるオースティン・バトラーが何よりも最高。
プレスリーが亡くなった時、小学校の低学年だったので、世代としては被っていないし、その頃のちょっとある記憶の中では晩年の太ったプレスリーの姿しかないんですが、そのあと中学時代に母のLP盤を借りて聴いたり、スラッとしていた頃のライブ映像とか観たりして、プレスリーって格好良かったんだなぁと知ったわけです。
プレスリーの時代に生きた人が、オースティン・バトラーのプレスリーをどう感じるのかは分かりませんが、少なくとも私には彼のプレスリーのインパクトは間違いなく強かったですね。
変なモノマネ臭はしなかったし、とても自然な感じなのもよかった。
それにマネージャーのトム・パーカーを演じるトム・ハンクスの存在感が合わさって、全体的に惹き寄せるパワーが強い。
日本に来たいと言っていたプレスリーが来なかった理由がマネージャーのせいなのは頭にくる。
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で存在感を見せていたコディ=スミット・マクフィーがチョロッと出てましたが、やっぱり存在感ありますね。
ストーリーの取捨選択、演出構成面で納得できないところがちょいあったりしましたが、159分と長い尺を感じさせない仕上がりだったのでは。
こうした作品では本人映像を使ったりするのはよくあるパターンで、御多分に洩れず本作もライブ映像流してましたけど、最後までオースティン・バトラーにやらせたらいいのに、とか思ったりもしました。