夜型

エルヴィスの夜型のネタバレレビュー・内容・結末

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

大昔も大昔、私が物心つく前から祖父の車ではいつもプレスリーが流れていました。
その影響で小さい時からプレスリーの楽曲には馴染みがありましたが、彼の人となりまでは詳しく知らなくて、でも機会があったので勢いで観に行きました。

最初のギラギラでゴテゴテのWBのロゴからして気持ちを鷲掴みにされてしまい、正直言って飽きてしまわないか心配だった長めの上映時間もあっと言う間。気がついたらエンドロールで涙を堪える自分がいました……!

もう立てないほど弱ってるのに身体を震わせて全力で歌うプレスリーの姿は、これまでの流れを見てきた視聴者なら感動する他ないし……ていうかこのシーンのオースティンバトラーのメイクの完成度高すぎないかと思ったら本人じゃない!!!?!!?!!(号泣)

もう私は既に日焼けした肌に黒い革の衣装を着てもみあげの育ったプレスリーがステージに立つ姿を見た瞬間「私の知ってるプレスリーだーー!!」と既に感動で泣きそうになってしまったんだけど、このシーンでもとても感動しました。

最後、ゴールデンでシャイニングな映画ロゴの明かりがひとつひとつ消えて行くところが彼の生涯(というか彼の栄華?彼の時代?)の終わりを表してるようで凄く切なくて、しかも最後の最後で本人の感謝を伝える肉声でまたジーンとしました。


祖父は80歳を超えて車も乗らなくなったので長年聴いてたプレスリーのカセットもCDもしまいこんでしまって、それどころかあまり外にも出なくなってしばらく経ちますが、此度は少し距離のある映画館まで付き合ってくれました……。50年来のファンだと言います。映画館は多分20年ぶりです。
もっとプレスリーの曲を流してくれれば良かったなあと零してはいましたが、終わったあと沢山映画の話とプレスリーの話をしてくれたので結構楽しかったんだと思います😊


最後に、トムハンクスがぴかぴかの悪役で、あの憎らしさが凄く良かったです。
もう大佐とは縁を切る!でもお金が無い!どうしよう!って時にエルヴィスがドアを開けたらすぐそこにいた時のあの大佐の表情が凄く印象的です。
でも良いおっちゃんのイメージが強いトムハンクスのこんな姿をみたのがちょっとショックなので、もっと明るいトムハンクスを観て癒やされようと思いました。
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