少年時代から受けたブラックミュージックの影響。彼はグルーヴを感じ、作り出すことが出来てしまう人だった。それゆえに、目をつけられ、最後の一滴まで絞り取られてしまった。
カムバックスペシャルやチャリティライブでの勇気をもう一度出せていたら、きっと彼は自由になれただろう。金なんて、また世界中で稼げばいいじゃないか。そう思えたなら。黄金の監獄に至る最盛期があまりにも短すぎて、悲しくなった。彼を不自由にしたのは、パーカー大佐以外に何だったか。時代か、差別か、それとも彼が先を急ぎすぎたのか。
たまらなく「ヘアスプレー」が観たくなり鑑賞。そうだ、これは2002年から観た60年代。welcome to the60‘sは、今から思えば転機だけど、最も人々が闘った時代でもあった。
