初バズ・ラーマン作品
とにかく画面が豪勢。でも主題である「エルヴィス」の半生を描くにはあっている。
トム・パーカーとの共依存関係、エルヴィスがずっと自己決定の根拠を他人に委ねる性格を利用されていて痛々しかった。しかもエルヴィスを殺したのはファンの皆さんの愛だとトム・パーカーに言わせるのは笑ってしまう。バズ・ラーマンが大佐のことをめちゃくちゃ批判的に描いているので、信頼できない語り手による説明と受け取るべきなのだろう。しかしそれも部分的には正しくて、熱狂的なファン、マスコミ、政治、薬、心臓病、トム・パーカーすべてが死因であり、そして本当のところはわからないのだとラストの本人の充実した歌唱シーンを見て思った。
