自分の年齢の数字に押しつぶされそうになったり、何者でもない自分が受け入れられなかったり、周りの大切な人たちよりも自分のキャリアが心配だったり、働きながら好きなものを追い続けることの難しさだったり……。
ミュージカルなんだけど、描かれてるものがいちいち現実的でちょっと苦しくなった。食らった。でも説教臭くないというか、夢とか希望とか涙とか勝利とか大そうなものではなくて、私たちと同じ目線で寄り添ってくれるような歌ばかりなのが新鮮で良かった。
一方でアンドリュー・ガーフィールドは近年『アンダー・ザ・シルバーレイク』然り、表現とそれに携わる人たちへの想いが感じられる作品選びで興味深い。繊細な人なんだろうなと思う。
プロデューサー?のおばさんの台詞とかめちゃ刺さって心臓キュッ😭ってなってしまったんだけど、あの台詞が真理すぎて物作りや表現に携わってる人はもっとキュッ😭ってなるんじゃないかな。
普通に生活をしていても、心のどこかに抱える疑問とか思いが弾け飛びそうな人たちに届いてほしい作品だった。
時計の針が煩くて何も聞こえなくなること、あるよね。私はある。それでも内側を向かずに鉛筆を削る準備をしなければいけないのです。また次の作品を書くために。