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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のhisのレビュー・感想・評価

4.3
ジョナサン・ラーソン。
1996年~2008年という
歴代記録上位に入り
ピューリッツァー賞 戯曲部門
トニー賞 ミュージカル作品賞
トニー賞 ミュージカル脚本賞
トニー賞 オリジナル楽曲賞
を受賞した伝説のミュージカル
『レント』の生みの親だが
『レント』の本公演直前で
この世を去ってしまった。

その彼が同時期に作り上げ
オフブロードウェイで公演したのが
ミュージカルが
本作の原作
『チック、チック…ブーン!』だ。

そもそもは
彼が29歳の時に書き上げた
『スーパビア』という作品を
公演したかった彼なのだが
それが叶わなかったのだが
ミュージカル界の巨匠で
『ウエスト・サイド物語』の
作詞を行い
『スウィーニー・トッド』の
作詞作曲の
スティーヴン・ソンドハイムに
映画内ではジョナサンの
才能が認められた。
そしてある人物からの助言により
彼自身の日常の怒りや悲しみを
題材にした制作活動を進められて
生まれたという
自叙伝的ながらも
叶わなかった『スーパビア』も
描かれるという満足度倍増の映画。

また同様に彼の身の回り
特にニューヨーク近郊の
アート寄りの人々らしい
ゲイの人々の悲喜交交や
貧乏な日常を切り取ったのが
『レント』でもある。

1時代を描き
時代を先取ったとも言える内容。
もし彼が生き続けていれば
時代はもっと早く
女性の地位向上等の
価値観が浸透していたかもしれない
そう思うと深い思考の海に潜れる。

アカデミー賞受賞しないかな?

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