NACCI

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のNACCIのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きな彼女とは好きあっていても別れなくてはならず、親友と大げんかし、
30を前に自分のやっていることは芽が出るのか、いつまで続ければいいのかと焦燥感は募り、
そして大事なイベントを控えた前日にライフラインは止まる。
そんな中で書き上げた曲を女優が歌う。目を閉じると元カノが目の前で語りかけていた…
その時のアンドリューの顔がとにかく切なく、涙が止まらんかった。。

自分がやっていることに意味はあるのか、そして報われるのか、認められるのか。いつまでこうしていられるのか。
周りは前に進む中で自分はここに留まるべきなのか。
30は一つのターニングポイントで、チクタク時は日々過ぎていく。
自分もそう思い焦る時もあるので痛いくらい彼の表情のひとつひとつが刺さった。
生きる期間が短くなるリスクや、世間に認められない愛に苦しむ親友が生きる期間をせめて豊かに過ごしたいと願ったり、
彼女が選んだ道は自分がしたいことをどんな形でも、生活と両立して継続することだったり、
主人公が選んだ苦しみながら大好きなことをし続けることだったり、
試行錯誤しながら精一杯生きる人たちが美しかった。
大きくなくても小さくなくても一度の人生、自分が最高に幸せとおもえる形を模索していく、苦しみながら、悲しみながら。
何かを成したときには亡くなっていることもあるからこそ、自分が1番大切にしたいものがなにか、を考えて生きるべき。派手じゃなくても大きくなくても。そう思わせてくれた…

アンドリュー・ガーフィールド、なんていい役者なんだ。。彼じゃなかったらここまで刺さったかわからん。
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