沖田監督のハートフルさ溢れる青春コメディ。これぞ夏！な強い陽射しと焼けた肌、プールに風鈴、笑顔と涙、ときめきと切なさ。繋いでいくこと。冒頭いきなり始まるアニメーションと情報多すぎのリビング長回しから持っていかれる。いいです。この映画はいいものです。
上白石萌歌さんが希少種になった小麦色の肌の少女を伸び伸びと躍動感たっぷりに演じていた。プール→階段→屋上のシーケンスは白眉。止まらないオタトークと急接近する距離。ラストで逆回しの反復で高まる思いを表現する演出もすげぇ。
もじくんもかわいかったし、そう、この映画は大人たちが最高に素敵に描かれていることがとても重要だった。天真爛漫なこの愛しいヒロインを作り上げたもの。家族映画としても信頼できるつくり。そして、彼女の成長の過程に参加できなかった男の寂しさも真に迫っていた。
絶対わざとやっている冒頭アニメーションの唐突感と謎クオリティに笑ってたら後ろの席のおっちゃん映画間違えたと思ったのか出て行った。しばらくしたら戻ってきた。
