ゆき

子供はわかってあげないのゆきのレビュー・感想・評価

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
4.3
美波ともじくんが本当に純粋で素直でまっすぐで、とてもとてもかわいくて、お姉さんは愛おしくなりました。笑

美波の家庭環境は表面的に見える幸せなイメージに相反して少し複雑。両親の努力もあって、幸せで温かい家庭に見えるし、実際にそう。その対比があるから、後から出てくる本当の父親のトヨエツがより生きる。

どっちの父親も美波のことがすごくかわいくて、娘の好きなアニメを勉強するんだなーと思うと、親の愛情になんか泣けてきちゃう。

お母さんが本当はどこに行ってたの?って美波に聞くシーン。母親に嘘をついちゃったことが1番つからったってこぼす涙が綺麗で。

美波ともじくんは、恋愛の雰囲気がほとんどなかったけど、最初からお互いがお互いを気になってて自然と好きになったんだろうな。

2人の純粋さが本当に綺麗で、眩しくて、かわいくて、愛おしくて。

1番好きなのが最後の屋上のシーン。
2人が正座して向かい合って、、この先は劇場で見てほしいな。本当に名シーン。

美波が初めてもじくんの家行くところも好きだし、「暗殺気をつける」の書道のシーンもかわいいし、本当に暗殺だと思って美波の居場所にかけつけるもじくんも素直すぎて笑っちゃうし、トヨエツお父さんがもじくんに一丁前にジェラシーを感じてるところも最高だし、、。
好きなシーンがありすぎて上げきれません!!

門司家の墨の匂いが染み付いた畳の匂いがスクリーン上からしてくるようで、小さい頃通ってた書道教室を思い出して懐かしい気持ちに。スクリーンから匂いを感じる映画は名作だと思ってる。

すごく爽やかで愛おしいガールミーツボーイ青春映画の傑作。もう一回映画館で見たいくらい、本当に好きな作品。

美波ともじくんの映画の先の未来が幸せでありますように。
ゆき

ゆき