沖田監督は結構大人のお仕事などを描く印象が強い監督だったが、高校生の青春を描いてもやはり素晴らしかった。
やっぱりとにかく映画に漂う雰囲気がとても心地よくてすごく不思議。
父と血は繋がっていないものの家族4人で仲良く暮らしている美波が、門司くんと出会ったことで、顔を覚えていない血の繋がった父の居場所のヒントをみつけ、父を探すひと夏の冒険の物語。
少し不気味な雰囲気を漂わせる父と、とにかく元気な娘のやり取りがすごく好きだった。
前の家族と今の家族が争うようなドラマや映画は多くあるけど、この作品ではそうはならない。誰もがみんな心優しくて見ているこちらの気持ちまで安らかになってくる映画だった。
今までにはないひと夏の冒険を見ることが出来た。
