きま

子供はわかってあげないのきまのネタバレレビュー・内容・結末

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

思春期ものだけど、キャピキャピとかじゃなくて、ほっこり観れます。
すごく優しい気持ちになれる作品。

物心ついた頃には居なかった本当の父親に会いに行くために、探偵に頼んで正体を探るとまさかの怪しげな振興宗教の教祖に。
洗脳されるんじゃないかとか、監禁されるんじゃないかとか、思春期特有の想像が働いていく様子はすごくリアルで懐かしい。
不穏な雰囲気が流れるながらも、ただただ子ども想いの優しい父親でしかなくて終始ほっこりするところで落ち着く。
子どもが好きなアニメを聞いて、子どもと話題を合わせるためにこっそりアニメのDVDを見る姿とか泣ける。

母親も優しくて、主人公の子は父親に会うことを部活の合宿だと嘘ついて、結局はそれがバレて、親に嘘をついた罪悪感で泣いちゃうんだけど、それを包み込む母親の優しさ。

同級生のもじくんのキャラクターもすごく良い。書道の文字と、モジモジをもじってるのかな〜。
きま

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