親父はジョー山中、母親は阿木燿子、叔父は原田芳雄、血が濃すぎの黒木さん。アイドル時代のライブステージをほぼフル演奏でみせるオープニングはソネチュー印のこだわり。やっさん監修、もちろん笹川良一も要所要所にガンガン出ている。冒頭からはじまる養成所の様子が軍隊そのもので具合悪くなるが、先輩レーサー（高橋和也）との淡い恋、同期との友情絡めてアイドル映画としても成り立っている。さすがソネチュー。てか黒木さん別にアイドルではないのか。YouTubeの画質も音質もボロボロだったので（でもありがたい）いつかまた綺麗なやつきちんとみたいです。親父と自分の貧しい時代の回想とジョー山中の歌ガンガンに交えながら号泣のレースシーンに胸焼けしつつも、棄てられた舟券だらけの無人の客席の向こうからヒロインが走ってくるラストがとてもいい。黒木永子さんてこの作品と「妖女伝説88」だけなんでしょうか。
