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未来を写した子どもたちのWesmのレビュー・感想・評価

未来を写した子どもたち(2004年製作の映画)
5.0
売春街に暮らし、そこの子どもにカメラを教えているうちに、子どもたちの人生に介入していく女性カメラマンを写したドキュメンタリー。

「売春街」という異質な場所が日常の家でありながら、そこで元気に暮らす子どもたちは世界中の他の子どもたちとほとんど変わりはない。よく笑い、興味を示し、成長する。
ただ、その悩みは別の場所にはない特有のものがある。女子の後ろには常に売春へのカウントダウンのようなものが潜んでいて、男子に関しても貧困ゆえに、将来への選択肢があまりにも少ない。
でも、学校にさえ行ければ世界は広がるはず、、そう思って女性カメラマンは動き出す。
この動きが貧困の根本的解決にはならないことは、誰もが分かっていることだろうが、この現状を世界に知らしめたという点で、この映画の意義は大きいと言える。

私はdvdで見たのだが、後日談の特典がついていて、そこまでが本編と言っても過言ではない。
ちなみに私は後日談に出てくる歌がすごく好きだった。

壊れた楽器に弦を張り
さあ 音楽を奏でよう

未来の光に目を凝らして
暗闇を抜け出すのよ

壊れた楽器に弦を張り
さあこの楽器で音楽を奏でよう
Wesm

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