未来を写した子どもたちの作品情報・感想・評価

未来を写した子どもたち2004年製作の映画)

BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS

製作国:

上映時間:85分

ジャンル:

3.8

「未来を写した子どもたち」に投稿された感想・評価

Xavier

Xavierの感想・評価

4.2
カメラと出合って解放された心の扉。
僕たちは素敵な未来を信じてる…
ドキュメンタリー写真家のザナ・ブリスキは、売春婦を撮影するために、インド
・コルカタに赴き、ここで暮らす子供たちと交流を深めていた。そんな中で、ブリスキは子どもたちに写真を教える。
それは、今後の生活の糧になって欲しいとのブリスキの思いからだった…

第77回アカデミー最優秀ドキュメンタリー賞を獲得した作品。
売春街で働く人々と、そこに住む子どもたちを追ったドキュメンタリー。
ほぼ子どもたちの置かれている状況が写し出され、その殆どが過酷な状況。
将来の夢さえ持てず、ここで暮らしていくしかないと諦めていた子どもたちは、ある1人の女性カメラマン、ザナ・ブリスキと出会い変わっていく。

最初はカメラの楽しさを教えるために、写真を教えていたザナだったが、子どもたちの中に眠る才能に気づく。
ザナは、1人でも多くの子どもたちを救おうとする…

子どもたちの置かれている状況が、かなり深刻なんだよね。特に女の子たちは、
街の状況からすると、売春婦になるしかない状況。本来は、子どもたちをそんなことから守らなければいけない親たちは
日々の生活に追われ、余裕もない。
そんな事から、子どもたちにお客を取らせようとする親もいる。

とはいえ、彼女たちはまだ10歳やそこら
そんな状況、観るだけでも辛かった。
そんな中で、ザナや他の大人たちの協力もあり、将来のために勉強が出来る寄宿舎に行ける事になるんだけど、家庭の状況から、そこに進む事を頑として反対する親もいるんだよね。
寄宿舎に進む事になる子どもたちも、そこに入るまで相当の苦労が…

1番ビックリだったのが、入学のためにHIVの検査を受けなければいけないこと
って事は、多分自分が考えているより、
そんな事をさせられているって事なんだよね。かなりショックだったな…

そんな風に、日本だったら、まず考えられない事が、世界では起きていて、それに対して救いの手が施されていない。
そう考えると悲しかったなぁ。

このドキュメンタリーを観るだけでも、子どもたちの可能性は無限にある。それを親の都合とか、置かれている状況で左右されない世界になって欲しい。
omochichi

omochichiの感想・評価

3.9
自分の置かれている境遇も周りとの差みたいなものも、小さな子達が理解して受け入れてる暮らし。
あまりにもかけ離れた環境で、毎日過ごしてた。
何年も前の映像だけれど、
一人一人追ってくれていたのがこの映像の終わり方としてベストに感じました。
才能を見出されたり、出会わなければこの子達の今はなかったはずだから、出会えてよかったね、と心から感じた
宮田

宮田の感想・評価

3.9
売春街に生きる子どもを映したドキュメンタリー。写真を学び喜ぶ姿はとても美しいのに、そのすぐそばには麻薬や売春が平然とあってすごく危うい。
ラストに入る「その後の様子」で、想像していた不安が当たってしまって複雑な気持ちに。
2004年の作品ということで、今はどうなっているのか気になるところ。
Yui

Yuiの感想・評価

3.9
笑って泣けて、歌って踊って、ピュアなインド映画の印象とは正に真逆。インド、カルカッタにある売春街で生きる子供たちが、一人の写真家と出会い、写真に触れる事で希望や未来を抱く姿を追ったドキュメンタリー映画。

売春街で暮らす子供達。どんな子たちなんだろうと思ったら、キラキラの笑顔がとても可愛い普通の子たちだったのがまず驚いた。そんな環境で育っているから…と、不幸そうな子供たちを想像したのは明らかに私の偏見で、どんな場所でも境遇でも幸せは他人の物差しでは測れないし、測ってはいけないと改めて思った。

とはいえ彼らはまだ子供。売春婦の母、ヤク中の父に育てられ(育てられていればまだまし)、ずっとここにいてしまえば近い将来は売春婦、犯罪者の道しかない劣悪な環境下からどうにか抜け出させたいと思うのが人心だと思うけど、この作品の写真家さんは、実際に売春街に住み、子供達に写真を教え、子供たちの未来の為に善意だけで行動しているんだから本当に凄い、めちゃくちゃ尊敬する。思ったって出来る事じゃない。むしろ出来ない。

カースト制度が上であっても売春で生きている家庭がある事に驚いたけど、カースト制度って私が知らないだけで、ただの階級じゃないんだなって複雑さを感じた。

子供達の笑顔や、撮った写真が本当に素敵で、可能性は無限大なのに環境や親が足を引っ張ったり、売春街に住んでいるから学校に行けなかったり、パスポートを取れなかったりと、足枷が多すぎて頭を抱えてしまった。上手くいかない事が多すぎる…。

それでも、この写真家さんのした事、監督さんがドキュメンタリー映画にした事はものすごく意味も意義もある事だと思うし、知れて良かったと思った。曇りのない笑顔の子供達が、少しでも幸せに生活している事を願わずにはいられない作品でした。


2022-39
Baad

Baadの感想・評価

3.6
まずは、手持ちカメラの映像の荒々しさと撮影された地域の雑然とした環境に驚かされる。こんなところでは被写体を見つけるだけでも大変なのではないかと思っていると、やがて意外な風景が繰り広げられる。
子ども達が自分の街を撮る、それをプロのフォトジャーナリストが指導する、その事自体はとても自然な成り行きなのだが、指導している彼女はまともに何かを撮ることが出来たのだろうか?
多分、大したものは撮れていないだろうという気もするのだが、そのことはこのドキュメンタリーのテーマとも多分密接に関わって来る。

ずっと以前、ミーラ・ナイールが撮った『サラーム・ボンベイ』という映画を見たことがあるが、そこに映し出されている同じような生業の人々の生活はもう少し秩序のある物だった。あちらは取材に基づいたフィクションだったが、出て来る少年少女はこの映画の高カーストの一少女とその友だちの穏やかな少年と雰囲気が似ていた。

子ども達にカメラを教え、彼らの為に力を尽くす「先生」にもこの街がよく見えている訳ではないらしいことは、このドキュメンタリー・フィルムからも容易に見て取れる。でもそれはそれでいいのだろう。彼女の仕事に興味を持った子ども達と彼女の出会いこそがここにある全ての始まりであり、それ以上でもそれ以下でもない。子ども達の熱意が彼女に仕事を与えた。その交流の中で彼女の尽力の結果、外の世界に羽ばたいた子どももいた、それがこの映画で語られていることの全て。現在の社会のシステムはかつての植民地の貧しい子ども達にも、かつての宗主国のジャーナリストにも平等に厳しい。

出演した子ども達が素晴らしかったが、結果的に映し出されたことは日常的に私たちの子どもにも起きているような風景であった。どのようなタイプの子どもに未来が開かれているか、ということに関してはそこもここもあまり違いはない。そういう意味では非常に示唆に富んだ映画であった。

(子どもたちの「本気」 2009/1/12記)
足を鎖で繋がれた子供
子どもを6人亡くして夫とも死別した母
売春婦の子どもだと学校すら受け入れてくれない
死が身近すぎる
自分の写真を色んな人に見てもらってる映像を見て笑顔になってる子供たちに泣けた。
敦司

敦司の感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

売春宿 カルカッタ ボンベイ 折檻 客を取れ 構図 沢山の情報 写真家としての才
ふしん

ふしんの感想・評価

3.0
この映画を観ていて、自分は「不幸な境遇の子供たち」を観ていると思っていましたが、何が不幸か幸福かは本人が決めることで、本人たちが不幸だ助けてくれと言っているならまだしも、外野から「不幸だ」と決めつけるのは、不幸であってほしいと思っているからなんじゃないと思いました。

自分は人の人生に責任を持てないので、監督たちのような行動は起こせないな、と思ってしまいます。
Iha

Ihaの感想・評価

4.2
母親が自宅で客をとり、殺されたり、世話役がおばあちゃん、父親は麻薬中毒。どこの国でもあることだ。
子供たちはこの映画を機会に学費を得ることができたがその後の進路はアメリカの大学に行く子や学校を辞め、もとの置屋へもどる子などそれぞれ。
置かれた環境と与えられた機会、めぐり合わせを活かし、
それぞれ選択した進路が異なるのは当然のことなのだろう。
サクセスストーリーではなく、
寄付狙いの製作者もどうでもよく、弾けるような子供たちが魅力的で目が離せない。
写真の才能を認められオランダに招待された子が誇らしげに闊歩する姿に泣けてしまった。
未来があるはずの子供たちも環境や親によって過酷な人生を歩まざるを得ない。きっと映像で見てる以上に厳しい現実なんだろうな。
売春をしているのはアウトカーストの人だけかと思ってたが、上位カーストの人もいるということに驚いた。


2021-635
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