Aia

トーキョー・ロンリー・ランデヴーのAiaのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

※ちょいネタバレ含みます。


しょっぱなの音楽友達の子の話し方や主演の男の子のセリフにわざとらしさをどうしても感じてしまった。ちょっとB級感が出てしまっていた気がした。
尚且つ工藤ちゃんがとても可愛くて、他のキャストとの演技力・存在感のバランスがあまり良くない様に感じた。
主演の毛利さん、ナレーションの声などは良かった。

あと、他のレビューでも目にしたが、絶望の内容が軽い。
絶望感を覚えたいうより、ただ単にちょっと挫折感味わっただけのようなものじゃない?という風に感じてしまうので、なんとなくもやもやする。絶望ってもっと酷いよ。
親からの仕送りに同封されていた手紙に涙が落ちるシーンは、定番を普通にやり過ぎていてちょっと萎えたかな。

とはいえ、おかありなさんの音楽は本当に素晴らしかった。同時上映の「眉村ちあきのすべて(仮)」の方がずっとインパクトのある映画だったにもかかわらず、映画館を出た後に頭の中で流れているのはおかありなさんの「百年」だった。音の使い方、演出、映像はとても良くて、結局、感動した。
最後のライブの演奏がアコースティックから切り替わる瞬間も、ありきたりな演出ではあるものの、とてもうまくできていて、もっと聴きたい!と思っているところに、入り込んできた。
最後のナレーションはくどくていらないかなぁとも思ったが。
とめさん監督初の映画、にしては、完成度は高かったと思うし、十分伸びしろがあると思う。
今後の作品も、もしできるなら観たいなと思った。
あとおかありなさんの「百年」は、CD欲しい。
Aia

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