まめだいふく

マニカルニカ ジャーンシーの女王のまめだいふくのレビュー・感想・評価

3.0
 本編が始まる前に、長々と説明書きが現れる。
 伝記に基づくとか、信仰や地域や国家を傷つける意図はないとか、(一部の)動物はCGで、本物を虐待していないとか、アルコール摂取は健康に害を及ぼすとか……ん? 最後のは映画と関係なくね?

 それはさておき、幼いころから武術の腕を磨いてきたマニカルニカ。美しく、逞しく成長した彼女は、やがてジャーンシー藩王国に嫁ぎ、ラクシュミー・バーイーと改名し、王妃となる。
 イギリスの東インド会社の傍若無人ぶりにも屈しない彼女の毅然とした態度は、民の心をつかんでいくが、そう遠くない未来には、避けることのできない大きな戦争が待っていたのだった。

 というわけで、インドの歴史上に実在した女王の激動の人生を描いた、壮大なスペクタクル巨編。ちゃんと歌と踊りのシーンもアリ。

 何といっても、主人公のマニカルニカを演じた女優さんの熱気が凄い。後半の『300』を彷彿とさせる戦いのシーンでは、バッタバッタと敵を斬り殺し、返り血を浴びて真っ赤に染まった顔で、カッと目を見開いて吠える。その姿はもはや鬼神。

 インドのジャンヌ・ダルクともいわれるようで、ああ、確かになと思った。

 「敵は6万 自軍は2万」
 「それならば兵1人が3人殺せばよい」
 ポジティブ!
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