カルピス

モンスター: その瞳の奥にのカルピスのレビュー・感想・評価

モンスター: その瞳の奥に(2018年製作の映画)
4.5
役者が豪華すぎる!
大好きなジェニファー・ハドソンさんとジェフリー・ライトさんが夫婦役で出演されてる時点で最高!
さらに主人公の弁護士役でジェニファー・イーリーさん、学校の先生役にティム・ブレイク・ネルソンさん。
さらにマジちょい役でジョン・デヴィッド・ワシントンさんまで主演されてて、本作の本気度が違う!
主役のケルヴィル・ハリソン・Jrさんも「ウェイブス」の話題もあって、期待の高い役者さん。
ジェニファー・ハドソンさんが年齢的には高校生の子供がいても問題ない歳なんだけど、今だに若く美しく見えてお姉さん役でも問題ないレベル。

映画自体はコンビニ強盗殺人事件の容疑で逮捕されるスティーブ。
彼は本当に容疑者なのか?違うのか?
裁判の話とスティーブの事件に至るまでの話が同時に展開していく。

スティーブは学校で映画などの映像科を専攻しており、その授業の一つで「羅生門」が議題に上がってるのが本作の物語とリンクして良かったです。
証言する人によって見方の本質は違う。
そして、それを相手に伝える時、どの様に言葉を選んで印象や風景を見せられるか?
各々の証言が違っても、相手を納得させるバックボーンがある言葉を選べばいい。
17歳のスティーブはこの裁判を経験し、現実の怖さと共に、伝え方の本質を学んでいく。

現実に無罪の人が犯罪者として捕まり、刑務所に入れられ、裁判で何年も人生を無駄にする人は多い。
そして、今作と似た題材の映画は多いけど、今後も作られていく題材ではある。
なぜなら決して無くならない悲しい問題であり、伝えていかなくてはならないメッセージである。
人間って種族は忘れやすい生き物ですから。
カルピス

カルピス