Renz

ブラックアダムのRenzのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.6
色々ツッコミどころ満載の映画。

特にストーリーやキャラ設定が雑です。
昔のアメコミ映画ってこんな感じだったなと、まさか2022年の大作映画でこれを観られるとは。
頭空っぽにして観る映画、嫌いではないです。

以下問題点

・主人公に目的がない。
長年の眠りから覚めて特にやることが無いです。巻き込まれ型主人公ともいえる。

・ドウェイン・ジョンソンの魅力が活かせていない
15年位かけてこの映画のために作ってきた筋肉は素晴らしいのだけど、ブラックアダムのキャラ設定のせいで、本来彼の持っているユーモアが活かせていない。
雷ビームが基本なので得意の肉弾戦が少ないし。

・JSAの存在意義
ブラックアダムを危険視してやって来て戦うことになるけど、普通に街を破壊しまくる。
彼らの能力も結構危険だよ。
キャラクターの背景が深掘りされず、戦うモチベーションになってるものも描かれないのでただの雇われヒーローチーム以上のものが感じられない。

・JSAの能力演出
DCとマーベルはキャラの設定、能力が被ってることがよくある。それは仕方のないことだが、ドクターフェイトの能力演出がまんまストレンジ。
MCUのブラックパンサーではアクアマンと設定が被るネイモアの設定を変える努力をしていた。
アクションシーンの演出はスローモーションを多用していてザック・スナイダーみたい。

・悪役がパッとしない
JSAとの戦いの後、本来の悪役登場は想像通りの展開だけど印象に残らない。

・民衆の戦い
スケールが小さ過ぎて取ってつけた感がある。

・シャザムとのクロスオーバーしなさそう
そもそも原作ではシャザムのヴィランなのだけど、今作では普通にヒーロー。
よって戦う理由が無い。無理やり何とかするかもしれないけど。

・ポストクレジット(ミッドクレジット?)
あれは本当に次に続くのか怪しい。ただのサプライズ要素のような。

色々言ったけど、ピアース・ブロスナンは素晴らしいし、ドウェイン・ジョンソンの筋肉はバッキバキなので観に行く価値はありますよ!
Renz

Renz