ホーガン

ブラックアダムのホーガンのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
4.1
MCUに大きく水をあけられているDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)、ジェームズ・ガンをトップに据えて巻き返しを図ろうとする前の新作。

MCUとDCEUの大きな違いの一つとして、MCUは登場キャラを冠タイトルにして1作品で描ききるのに対し、DCEUはジャスティスリーグやスーサイドスクワッドなど大勢ひとまとめで登場させてしまう。本作もJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)として新規キャラを4人も登場させている。これがアメコミに詳しくない日本人には結構慣れない。また、予告では暗いDCを払拭するようなコメディタッチを想像させるが、ちょっと空振りしそう。そんな感じで期待薄で劇場に足を運んだ。

DCは相変わらずでクライマックスは赤っぽい暗い背景でのバトルだったけど、まあとにかく全編アクションシーンが多い。殴る蹴るで物を壊す、高速で飛び回る、アクションシーンの割合はスペインのボール支配率並みだったんじゃないかな。JSAの特殊能力も多様で、X-MENシーリーズのように成功している。コメディも「シャザム」ほどには振ってはおらず、小気味が良くて自分は好き。そして、薄利多売で提供されるヒーロー群だけど、いつも高齢者としての引き際を考えている自分に最高の高齢者像を見せてくれたピアース・プロスナンに感謝。黒人の女の子もかわいいしね。期待していなかった分、かなりの満足度でした。

難を言うと、悪人を殺すか殺さないかで正義か悪かを分けるのは微妙な線引きなのでやめて欲しいw
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