S510

ブラックアダムのS510のネタバレレビュー・内容・結末

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

モービウスより主人公の方向性が分かりやすいし、シャザムほど滑ってもいないし、シャン・チーよりは断然面白いけど、既視感に塗れたキャラは置いておくとしても、とにかく何もかもが安っぽくて結局イマイチだな、となるDCEU全体に共通するこの感覚は何なのだろう。
JSAはつまりアベンジャーズな訳だけども、思い入れがないから魅力的なキャラではあるもののドクターが亡くなっても何の感慨も湧かないし、主人公の女性にも子どもにも共感できないし、市民が立ち上がる様も中途半端で、とにかくいつものDC作品だった。おじさんは良いキャラだし生き残ってくれて良かった。

ブラックアダム自体は悪くないキャラだった。せっかくドゥエイン・ジョンソンなのに魔法で戦わせるなんて、と嘆いていた人が居たけども、個人的にはそこが良いんじゃないかと思う。MCUにおけるヴェノムみたいな立ち位置なのだろうかと感じた。
ブラックアダムに決めゼリフを覚えさせる件とかまんまT2だったけど、これはさすがに狙ってだと思いたい。あとシャザムと唱えないといけない縛りは今後どうしようもないのだろうか。とにかくクソダサいからブラックアダムに言わせるのは止めてあげてほしい。

ラストにせっかくヘンリー・カヴィルがスーパーマンで出てきたのに、全く盛り上がらない哀しさ。DCEUは今後どうなるんだろうな…。
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