肩の力を抜いて楽しめるヒーロー映画で良かった！ブラックアダムはアベンジャーズ的なヒーロー軍団と戦うので一応アンチヒーローとはなっているのだけど、あまりダークな部分は無いので、どちらかというとその土地のヒーローvs独裁者vsアメリカ的な国際ヒーロー軍団という構造という感じで分かりやすい。MCUで言うと『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』で、それをもっと分かりやすくした感じかな。
テーマやヒーロー像的には目新しいものはあんまり無いんだけど、ローリング・ストーンズの”PAINT IT BLACK”が流れるシーンやセルジオ・レオーネ的な顔面クローズアップシーンなどたまにケレン味のあるシーンもあって結構楽しかった！ヒーローのアクションシーンとかのVFXもヒーローそれぞれに特徴がある感じで良かったな。
ただこの映画結構シーンカットしてない⁈時折シーンがパッと飛ぶので、あれ？ワンカット無いぞ！という感じがちょこちょこあった。特に冒頭のシーンは前振りなく親子の会話が入ってくるので、映画を2時間ちょいに収めるために最初はナレーションベースにしたんだな、という感じがした。少年の部屋はDC版ピーター・パーカーの部屋という感じがしたので後半の展開も含めてもうちょっと見せて欲しかったところ。
まぁそれでもアクション中心にシーンを繋いでいるので、飽きずに楽しめて良かった！一見ドクター・ストレンジ的に見えるピアース・ブロンスナンのイケおじ感も良かったし、あれ？中山エミリじゃない？という感じの女性ヒーローも軽快なアクションで良かった！というか「シャザム！」は呪文の言葉なんかい！
この作品もヒーロー映画としては充分楽しかったので、DCは無理にアッセンブルせず、たまに単体作品がクロスオーバーする感じで良いんじゃないかな。
それにしてもエンドクレジットシーン、現実はかなり複雑になってそうだけど、さて次はどうする…
