竹野康治郎

ブラックアダムの竹野康治郎のレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.7
DCコミックの実写化になります。ドウェイン・ジョンソンだからこそ、説得力のあるキャラクターでしたし、なによりもアクションが良かったですが、こういった初ものにある説明の多さは気になりました。ただ、特に深く考えずに観れる作品だと思います。

マーベルもDCもそうだが、世界観やキャラクターの説明や情報量が多くなってしまいます。特に物語の中にうまく紛れ込ますというよりは冒頭から設定はこう!という展開が多いので、どうしても最初でうまく乗れるかどうかというのが肝になってしまいます。ですが、ドウェイン・ジョンソンがうまく乗れなかった人も引っ張っていく強さがある作品でした。

やはり存在感の強さがピカイチでしたし、それがキャラクターともマッチしていたし、映像の迫力の押し切りで、なにも考えなくても楽しめた作品です。

一方で、物語としてはどうしても帳尻を合わすような展開になるので、ちょっと荒さが目立つなとは思いました。ヒーローの立ち位置もそうですし、組織についても、建て付けが難しいと思いました。世界にとって、彼らがどのような存在なのかが分かりづらく、それはヒーローと言えるのかという思いすら思ってしまいます。すべてに介入はできないにしろ、ヒーローを管理することで、ヒーローと言えるのか?ではその組織は成り立つのか?。これから描かれることを期待したいです。

シネマンションでも取り上げていますので、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=qJHOJcGBr5Y

2022年公開作品 66作目
竹野康治郎

竹野康治郎