かずぽん

ブラックアダムのかずぽんのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.3
【エンドクレジットの映像が私的に一番の見どころ】

監督:ジャウム・コレット=セラ(2022年・米・125分)
原題:Black Adam


冒頭のなんたらかんたらの説明は長過ぎに感じたけど、エタニウムで出来た王冠探しの(トゥームレイダーみたいな)シーンになってからは一気に盛り上がった。
ブラックアダム(ドウェイン・ジョンソン)の登場シーンは、『ターミネーター』でシュワちゃんが現れるシーンを彷彿(ロック様は裸じゃないけど)とさせ、個人的にウケた。(笑)
最初はJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)というスーパーヒーローチームが、ブラックアダムの復活は人類の脅威だとして敵対する。しかし、イシュマエル(マーワン・ケンザリ)が5000年前のアクトン王の末裔で、“サバックの王冠”を手に入れて再び玉座に座ろうとしていたのだ。
という訳で、此処からはJSAとブラックアダムはチームを組んでイシュマエルと闘うことになる。
戦闘シーンの映像は綺麗で迫力もあり、目にも止まらぬ速さで移動するのもカッコいい。ただ、ブラックアダムが空中に浮遊しているようにしか見えないシーンが多く、ハーネスで吊られていることが想像出来て、オモシロイけど何だかな…という感じ。ロック様は、そんじょそこらの51歳とは違って、逞しい体と運動能力があるので、生身で戦うシーンがもっとあってもよかったのに…と思う。
また、ピアース・ブロスナンがJSAの最古参のメンバーとして登場。医者であり、魔術を学んだという彼は未来を見る力や分身の術も使い(「ドクター・ストレンジ」みたい!)、何よりも素敵なオジサマだった。
他にホークマンという大きな翼のついたスーツを着て飛び回るリーダーや、自身の身体を巨大化させるアトム・スマッシャー、風を自由自在に操るサイクロンもJSAチームのメンバーだ。

ブラックアダムは「破壊神」なのか「ヒーロー」なのか?5000年も封印されていたことを考えると複雑なものがあるが、ブラックアダム本人も「ヒーローは他にいる。ここには守護神が必要だ」と言っていた。
最後にアマンダ(ヴィオラ・デイヴィス)とブラックアダムとの会話が意味深。この会話の後、直ぐにエンドクレジットとなるが、この時の映像が本編よりも凝っていて目が釘付けになるくらい素晴らしいと思った。
そして、胸に「S」のマークをつけた人物が現れる。
えーっ、これって一体…?
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