フラメンコを新しい舞台芸術として進化させるスペイン人ダンサー、ロシオ・モリーナのパリ国立劇場での新作公演までを追ったドキュメンタリー。
去年、日本でも公演予定だったけどコロナで中止されました。
くわえタバコで踊ったり、ロックと融合させたり、衣装にインクをつけて踊ったり、フラメンコというよりはコンテンポラリーダンスのような独創的な世界観。
即興で行われるダンスは芸術的で、サパテアード(足さばき)は男性並の超絶技巧、そして絶対的なコンパス(リズム)感。
どれも天才的で、別次元です。
あまりに熱心に踊り続ける娘を、子どもの頃から40歳近くなった今も心配している母の姿が印象に残りました。
「踊っている瞬間が唯一自分だと思える。
その感覚の虜になって毎日踊っている。」
と彼女は言います。
ラ・チャナ(スペインの有名なダンサー)と椅子に座って即興で踊るタンゴが最高にカッコいい。
トップを極めた2人がお互いにリスペクトし合っているのが伝わる。
魂の共鳴という言葉がピッタリです。
ラストに本番のステージを見せてくれますが、体力・メンタルともに強靱さが必要なステージだと思います。
自由奔放で熱情的な彼女の踊りは、フラメンコ好きでなくとも魅せられるはず。
のんchan、ありがとう😊