【夢をつかむ覚悟はあるか】
『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督最新作。ということで実は今年一番観たい映画だったんだけど、前作を期待していくと大火傷するね。もちろんいい意味で。
1920〜30年代のハリウッドで夢を追う人々の行く末を、映画の移り変わりを下敷きに描いた作品。
もうね、想像以上にお下品。最近観た『逆転のトライアングル』でも壮大なゲ◯シーンがあったけど、こちらも負けてない← でも全部ひっくるめて、ハリウッドって良くも悪くもそういう場所なのかなと。
狂気的で夢が詰まってて、世界でいちばん魔法に満ち溢れた場所。映画を観る楽しさのひとつに"(本来なら)見られないものが見られる"というのもあると思うんだけど、この作品はまさにそのタブーにまで踏み込んで映画の素晴らしさを語っていた気がした。
オープニングのパーティーのシーンなんてヤバすぎてゾクゾクしたし、踊り狂ってるマーゴット・ロビーが美しすぎて泣いた。やっぱチャゼル映画は音楽がいい。
ちなみにマーゴット・ロビーはインタビューで今回のネリーという役が今まででいちばん大変だったと言っていた。確かにこれを観ると、ネリーのテンションを撮影の度に引き出すのは疲れるだろうなと思う。時代遅れになっていく元スターを演じたブラピもすんごく良かったなあ。
サム・メンデス監督の『エンパイア・オブ・ライト』(2/23公開)、スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』(3/3公開)と、『バビロン』も含めて監督の映画への愛を詰め込んだ作品がこれから立て続けに公開される。
語り口は全然違うけど、みんな伝えたいことは一緒。なぜ人は映画館へ行くのか?映画に惹かれるのか?それぞれを見比べてみるのも楽しいと思う。
個人的には、現在38歳の監督の若さと勢いが感じられた『バビロン』がいちばん好き!(万人にはオススメしづらいけど)