Lily

バビロンのLilyのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.7
映画というエンタメの可能性を見せ、
観客には映画とは何か・映画の未来について考えさせる、
全てはそんなラストのために作られた作品なのだと個人的には思った

昨今 サブスクの台頭もあり劇場まで行く人は減っていたり、そもそも長い映像は見れないと倍速にして鑑賞したりする人たちも増えてきたり、、
この先映画ってどうなっていくんだろうと 映画の今後の在り方を考えずにはいられない

連続写真にはじまり、『ラ・シオタ駅への列車の到着』、『月世界旅行』、『アンダルシアの犬』(この辺り大学の授業で観ておいて良かった)、
さらに『マトリックス』、『アバター』等がフラッシュバックかのように駆け抜けていく今作のラスト
少なくともこのパートには映画愛が詰まっていると感じた

ジャスティン・ハーウィッツによる音楽=ジャズは気持ち良いくらいに轟音で、
豪華絢爛でぶっ飛んだ乱癡気パーティーシーンは今後私は観ないだろうなと思うくらい強烈だった

また、 グロいシーンだけでなく、裸体や糞尿、吐瀉物などもかなり直接的に映しているので、
普段ぬるま湯に浸かっている私にはかなり衝撃があり疲れる作品だった

23・007
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