百歩譲って下半身ボカシはいいとして、権利の関係で引用シーン字幕つけられませんってなんなんだろうね？ 仮に引用作品が既知のものだったとしても、その部分だけリスニングになるのはストレスになるだろう(メキシコ語の字幕なしも多い)。
とはいえあっという間の映画で、3時間はまったくハードルにならなかった。『RRR』もそうだったけど、長いのにずっとハイテンション保つのはえらい。本作、背徳の都・バビロンという意味合いも含めて良い作品だと思う。
個人的には、チャゼルには次作として料理人の映画撮ってほしい。チャゼル自身のメタ的な枠を抜けたところに同じ夢を描けるか。たぶん描けると思う。
22.02.2023追記
考えてみると、マニーがラスト付近でマロイへ向けてスペイン語で連呼する"Te amo"は、英語では"I love you"そのもので、ブラピが笑われたセリフの変奏なんだよね。でもふつうにラブストーリーのクライマックス。で、べつに変なセリフではないし、映画的なシーンであり、かつもちろん、現実でもああいう場面においてTe amo/I love youと言うことは普通のことでもある。そう考えると、余計にブラピが演じたキャラクターにまつわる悲劇の描き方が際立ってくる気がする。
