キヨ

バビロンのキヨのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

タイタニックが再上映しているこのタイミングでこの映画を観るということが、まさにこの映画の存在価値を表していて、ラストで大号泣してしまった。
映画にしろ小説にしろ音楽にしろ、俳優が引退しても、監督が死んでも、バンドが解散しても、その作品はこの世にあり続けるという事実って、創造主の有限性や不在に対して、存在し続けるというその点に於いてあまりにも対極に位置しすぎている。でもだからこそ「作品」って、大いなるものなんだと思う。そんな大いなる存在に触れたい、関わりたい、その一助に、一部になりたいって思うのは、好きなればこそ当然の気持ちなのかもしれないけど、やっぱり押し通そうと思うと、大きな歪みを生むんだろうな。

みんな成功に呑まれていって、転落、脱落するのに、作品はしっかりと後世に引き継がれてて、それを主人公が目の当たりにするという、このラストがすごく好き。しかも、みんなが知ってるような作品のひとシーンを入れ込んできたりしてて、うわーーーーー!!!!!!ってなって、大号泣してしまった。最高だった。

ニューシネマパラダイスを見返したくなったし、そうやって過去の作品がみたくなることって、まさに劇中で言ってたことと合致するよなと思いながら、エンドロールを眺めてた。
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