ゆうシネマ

バビロンのゆうシネマのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

僕は好みな作品でした💎
確かにお下劣な描写は多いが,1920年代を表現するには素晴らしかった.
当時の人らの欲に塗れた生き方が,今の制限された世界とは違い,羨ましさすら覚えました。

前半の駆け抜ける様なテンポと
後半の人物をゆっくり描くテンポもどちらも好みでした。


まず見て思ったのが,ラランドからバビロンまで、監督の振り幅のとそれを表現できるってのが凄い!!!
ララランドが甘過ぎるって声もあったらしく,その殻をぶち破ってきた感が好きだった.

劇中のセリフ,"長く続くものの一部になりたい"って、めちゃくちゃいい夢だなと思いました。
何か特別なものを残さずとも、一部に携わるのが夢って素敵。
そうだよね,それでいいんだよ😭


その道を極める人って、良い意味で変人が多いから、そう言う意味ではコンラッドやネロイはそう言うものに該当するんだなと。しかし時代の流れや文化の変化によって,誰しもが柔軟になれるわけではないんだと...それもあの時代は何もかもが目新しくそこに完璧適用しようなて無理な話よね...


掘り返された映画を見た子どもが演者を友達の様に感じると言うセリフ。
まさにそうだ。当時の人からしたらあの頃の人かも知れない。しかし、昔の映画を観た時には凄く身近に感じるしそのキャラを愛してしまう。そうやって映画の一部になっているんだなと。


その時代の映画スターが空虚になっていく姿,
一気に人気に火が付いたが長くは続かなかった若者,人種差別により苦しむ人間。
全てがリアルに描かれていたし,ブラピが空虚になっていくシーンが凄く悲しかった...
ムービースターや芸術家って,継続して世に出続けるって本当凄い事だと思う...
芸能人の自害は,実は後ろ向きではなく,咲けた事に感謝して前向きな人もいるかも知れないと思ってしまった..


ブラピが本当に映画内の様な状態らしく,自身の制作会社も辞めるとかなんとか...
元奥さんとの事を引きずってるらしい...
現役でなくていいから,ゆっくりやすんできいから生き続けてくれ!!!!
ゆうシネマ

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