今まで映画を観て来てよかった感動と映画(という歴史)に手を出してしまった後悔が一気にドバッと押し寄せて、溢れた分が涙になって流れていました…
酒池肉林パート(オープニング)からもうすげえとなり開いた口は閉じず、記憶も朧げです。ゾウに糞にピーにドラッグにセックス。カオスってこの瞬間生まれたのかしらと錯覚しました。
何より音楽が最強すぎてジャズでこんなに鳥肌が立つことは今まであったでしょうか。
サイレントからトーキーへの変異期というのはやはり題材としても馴染み深いものではありましたが、それでも感動させる物語の勢いとエキサイティングなキャスト、そして今までの映画史があってこそ初めて成立する素敵な映画だと思いました。
マニーがシドニーに黒色染料を渡すシーンが一番見るに耐えませんでした。あれこそ歴史の1ページですが、目を背けたくなりました。
マニーは結構その場に応じて自分をスペイン時だって偽れたり家族にもドライだったりまだ多少生きやすいタチだったかもしれないけど、それはみんなじゃないし正当化しちゃいけないし、いろんな強さと弱さを見ました。
マニーがただただスペイン語の放送禁止ワードを叫び続けるところもスカッとが反分面白さが半分で、こりゃ地上波では一生やらないなと確信.
もちろん映画として誇張して表現している部分はあったにしろ、映画を題材にここまでの大作を映画として完成させられることに一生忘れられない映画になります.
このままだと上映時間よりも読むのに時間のかかるレビューになりそうなので強制的に終了させますが、最後にトビーマグワイアさいっこうだな