Rocco

バビロンのRoccoのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.0
いい意味で期待を裏切られました。さすが、ディミアン、映画ファンのツボをぐいぐい押してきます。音楽も演技も素晴らしく、映画とはかくあるもの、みたいな作品。ただ、生理的嫌悪感が若干あったのはマイナス。それでも4.0超えなのは、3時間超えの長尺作品としては稀なのでは。

正直、マーゴット・ロビーは刺激の仕方でここまでやれるのかとビックリ。なぜ賞レースでノミネートが無かったのか、あの吐瀉シーンがだめだったのかも(自分が苦手だったので)。スタッフの映画にかける情熱みたいなものも伝わって来たし、ブラピも渋い演技が光ってたし、脇をしっかり固めたディエゴ・カルバ・エルナンデス(将来アンディ・ガルシアみたいになるのかも)や、小さい役ながらしっかり爪痕を残したリー・ジュン・リーにジョヴァン・アデポ、どっきりのトビー・マグワイア、皆さんお見事でした。

前半と後半でこれほど雰囲気の変わる作品も少ないだろうし、後半は色々と切なくて最後はかなりセンチメンタルになったけど、やっぱり映画っていいなと。満足度高かったです。
Rocco

Rocco