Elly

ブラックバード 家族が家族であるうちにのEllyのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ALSで苦しむリリーの描写が全体的にズシンときた。他人の手を煩わせるのが死ぬほど嫌で自分で自分のことをしたいのに、どうしてもそれが出来ないもどかしさやみっともなさに絶望を抱きつつも、何ともないように冗談めかして笑うことしかできないあの感じ。何かあればいちいち周りの皆が凍りつく面倒くさい雰囲気。全部がリアルすぎて凄かったな。映画には関係ないけどリリーの全体的な言動や思考(安楽死に至った理由)が自分の母親と似ていて涙止まらんかった。リリーにとっては「死」であっても自分で選ぶことが重要で、自分が子供だったらやっぱりその選択肢を尊重したいなあなどと考えてしまった。(もちろん合法になってからだけど…)

終盤の展開の忙しなさは確かにあったけど、何かが終わる時なんて物事が綺麗に整理されていることなんてほとんど無くて、全部中途半端でぐちゃぐちゃで、こんなもんなんなのかなあ思えば個人的にはとても楽になれました笑

一個だけどうしても気になったのはリリーとリズの会話の「家族にレズビアンがいるのってオシャレじゃない?」という発言。あれは海外だともうノリで言えちゃうくらいな感じの発言なんだろうか…。

Tonight You Belong to Me、短いけどとても素敵な曲だった。お気に入り。
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