ブラックバード 家族が家族であるうちにの作品情報・感想・評価

「ブラックバード 家族が家族であるうちに」に投稿された感想・評価

出演者皆さんが最高すぎてとても良かった。
ケイト・ウィンスレットが珍しくめっちゃ普通の主婦されてて大阪のおばちゃんかと思ってしまった(笑)

若い三人もとても良い子ばかり。
かんぬ

かんぬの感想・評価

3.7
考えさせられるなぁ。安楽死って人生のテーマのひとつなんだけど、この映画を受けてもう一回深く考えたくなった。

自分は安楽死賛成派で、本人がその決断をしたなら周りはとやかく言わなくていいじゃんって思ってるんだけど、この映画観ていざ自分の家族に安楽死っていう問題が降りかかった時に、そこまで冷静な判断ができるかなって不安になった。
本人に安楽死するっていう決断ができてても、周りの人はその決断を受け入れるのに時間と覚悟が必要なんだなぁと思った。周りの人との絆が深ければ深いほど、安楽死っていう決断には覚悟が必要な気がした。

あと、何ヶ月も考えて安楽死するっていう決断をしても、死に至る薬を飲む時は怖さを感じるっていうのが印象的だったな。死のう!っていう決意を固めても死の瞬間は怖いし、死後どうなるか分からないっていう不安を依然として持ち続けることが興味深かった。生きている以上死への怖さからは逃れられない気がする。

あと音楽が素敵だった!最近のシリアス系の映画、こうやってピアノとかストリングスとかをしっとり響かせる音楽が多いよね。最近のトレンドなのかな。ファーザーとかノマドランドとかと似た雰囲気を感じた。
J-WAVEのラジドでタスクさんが紹介していて、知った作品。
ケイト・ウィンスレットは「いつか晴れた日に」から、スーザン・サランドンは「ぼくの美しい人だから」辺りから90年代の主要作品は大体見ている。欧米人の顔を覚えるのが苦手な私が、それぞれ四半世紀くらい好きな女優である。(ただ、最近の作品は「愛を読むひと」ぐらいで殆ど見ていなかったので、最初ウィンスレットが分からなかった😓)
かつ「ノッティングヒルの恋人」の監督作品と聞けば。

番組で概要が紹介されていたので、前知識有りで鑑賞。

死は怖いものだけど、誰も避けられない。
人間の尊厳を尊重するなら、死期を自分で決めたいと思う。しかも痛みなく眠るように逝けるのなら是非と思う。
恢復の見込がないのに、心臓が動く限り死なせないというのは、残された者の逃避とも言える。安楽死とはいえ、殺人だから。

だが、この映画は安楽死云々ではなく、この「犯罪」の共有によって、次世代の娘達や孫が変化を迫られるところが重要なのだと思う。
だから、同世代の夫と親友の話は衝撃的だし、母親の愛の論理は今一つ理解しがたいのだけれど(死後ならともかく自分が生きているうちから、というのが)、気にしないほうがいいんだろう。

前の回の観客と思しき老齢の女性二人組と入口ですれ違った。「私の考えとは違うわね」と言っているのが、聞こえた。
鑑賞後、暫く無言にさせられ、その後、語りたくなる映画だ。
あと、人物の服装の色のトーンや画面配置が好みだった。インテリアもおしゃれ。
白黒はっきりさせてはいけない作品。いや、させる必要のない作品。どんな感想も全て正確。人の強さも弱さも感じさせるラストが印象的だった。
KYO

KYOの感想・評価

3.9
キャストが豪華。
それぞれの葛藤が巧く描かれていて、皆が納得して母の望む結末を迎えられて良かったと思えた。色々あっても素敵な家族。
安楽死、難しい問題。
当事者(および家族)にならないと分からないだろう。
何が正しいのか分からないけれども、選択肢のひとつとしてはありかなと思う。
saya

sayaの感想・評価

4.1
安楽死を決意した母、それに伴う家族それぞれの思い。意思を尊重する人、1日でも長く生きて欲しいと願う人。
気丈に振る舞う父が、一人で声を殺して泣くシーンで涙腺崩壊。
あんな最期を迎えられたら幸せだなと、私は感じました。

このレビューはネタバレを含みます

家がめっちゃおしゃれ。愛する夫、親友、自慢の2人の娘に囲まれて…と、美しくまとめようとしたけど、そこからゴタゴタするのは面白かった。しみじみ感動する感じではない。人生色々あるよね。
まだまだしっかりしてるし元気そうやん?って思うけど、色々出来なくなる前に死にたいっていう話。安楽死が許される国もあるらしいけど、判断は難しいだろうな。
自由に死を選べたら、どうするかな。
ブラックバード 家族が家族であるうちに

本作はデンマーク映画 "サイレント・ハート" のアメリカ版リメイクで、オリジナルは残念ながら未見。

ある週末、夫ポールと妻リリーが暮らす海辺の家に、娘家族や親しい友人が集まってくる。難病を患い死を覚悟したリリーは、最後の週末を大切な人々と過ごそうと決めていた。

尊厳死がテーマだが、尊厳死を選ぶまでの葛藤を描く訳ではなく、病魔に侵されて不自由な中での決断でもない。死を覚悟する中で、まだ体の自由が利くうちに旅立ちの日を決断し、家族や友人を集め最期の濃密な3日間を過ごすという切り口で展開する。

冒頭、表面上は全く取り乱していない家族や友人だが、この決断に至るまで葛藤を繰り返し、悩み苦しみながらも、リリーの意思を尊重し受け入れたことがひしひしと伝わってくる。

夫と長女は納得し気丈にふるまい、長女の一人息子は当日に聞かされ受け止めきれず戸惑い、次女は母親を思い留まらせようとする。それぞれの気持ちが丁寧に描かれているので、皆それぞれに共感してしまう。

主人公リリーの母親として妻として女性として、最後まで後悔のない人生を送りたいという気持ちが様々なシーンから伝わり、その1つ1つの選択に説得力があるが、ラストのひと悶着に至る選択はどうしても理解できなかった。そのことで作品のイメージがガラッと変わってしまったのが少し残念。

先日鑑賞した "いのちの停車場" とテーマは同じだが、観客に結論を委ね曖昧にする日本作品に対し、しっかりと議論し結論付ける欧米作品。尊厳死問題に対する向き合い方の違いがはっきりと作品に表れるのが興味深く思える。

強くて美しい母であるリリーをスーザン・サランドンが、抑え気味だがその安定感のある演技に引き込まれ、生真面目な長女ジェニファーをケイト・ウィンスレットが感情豊かに演じ切り、物語をしっかりと牽引する。彼女のメガネ姿を初めて見たが、とてもお似合いで役柄にぴったり。
iwa

iwaの感想・評価

3.6
積極的安楽死を選んだ母とその夫、姉家族、妹カップル、母の親友の物語。
ちょっとしたブラックジョーク?で笑える所もあり。
夫へのプレゼントに結婚指輪を渡す所が泣けました。
最後まで凛としたリリーも…😭
でも悲壮感漂うお涙頂戴映画ではなかったのが良かったです。

みんな笑顔の中にも不安や葛藤があったり、細かい表情の変化や仕草で感情の動きを表していたのが凄かったです。
特にスーザン・サランドンとケイト・ウィンスレットはさすがの演技でした👏🏻

安楽死をどのようにして受け入れ、その時を迎えるのか?…の流れの中でそれぞれのわだかまりが解消されていくのは良かったですが、母娘との関係をもう少し深掘りして欲しかったです。
特にアンナがわがままお騒がせ娘にしか見えなかったので🙇‍♂️

自分の死生観によって受け取り方がかなり変わる作品だと思いますが、安楽死とは?家族とは?…と色んな観点から考えさせられる、見応えのある映画だと思います。


・姉夫婦の急展開
・リズ、ブチ切れ😅
・大きくてきれいな家と良い景色◎
・ジョナサンのラップ◎◎
・ジョナサンとクリスがいてくれて良かった〜

2021.6.17
coordi

coordiの感想・評価

3.6
映画館にて“ブラックバード”鑑賞。


「あなたは今どこにいますか」

“死”というテーマ。
安楽死。

一人の女性は、決意した。
安楽死。

私は、あの時の彼の詩と皆のリズムに感化された。
と同時に希望を持った。
きっとあなたの決意が揺らぎはじめた時が訪れたのかと。
あの時のみんなの笑顔。団欒のひとときのコマの連続さえも惜しいくらい。暗い。

みんな密かに抱いている。暗い声。
静かに私に打ち明けてきた囁き。
それは暗い声に包まれながらも、これからも生きようとする人間の灯火だったのかもしれない。

今、あなたはどの辺にいますか。
または佇んでいるのではないですか。

私は“死”というテーマと共に“生”ということについてのテーマ。
それを密かに抱いています。

私は今を生きたい。
課題があるからです。

その課題が達成された暁には私はどうなっていることでしょう。
新しい課題を発見し、新たな暁に向かって歩んでいるでしょうか。

私はあなたの向かった矛先も知らぬということを煩悩の数のうちとなっています。

ごめんなさい。

ありがとう。

私はいよいよ出発しなくてはなりません。

またどこかでお会いできたらいいなと思うのです。
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