母が選択した決意の行き着く先は…
死が迫った母のために集まる家族、彼らは何のために集まったのか、それは母が"安楽死"を選んだからだった…
スーザンサランドン、ケイトウィンスレット出演"安楽死"をテーマにした家族ドラマ。今作は死ぬ決意をした母とそれを取り巻く家族の葛藤に心を揺さぶられました。安楽死を望む母とそれを望まない次女、そして母の思いを尊重しようとする長女と父の関係性をじっくりと描く。尊厳死を描く作品ながら家族の悲しみを主題とせず、尊厳死を納得のいくような説得力で説き伏せ展開に反映させていたのがよかった。
また今作はケイトウィンスレットとスーザンサランドンの演技力も素晴らしい。微妙な雰囲気と決意を胸に秘めつつ葛藤する佇まいが現れていましたね。展開としても結末までキレイに辿りつかず、家族の意見の違いとイザコザを含んでいたのもよかった。
ラストは賛否両論あるでしょうが、きっちり終わり説得力があったと思います。有耶無耶にしないのがいい。
