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デヴィッド・ボウイ 最後の5年間のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

4.5
彼のアルバムの殆どを20代初めにバイト先のロックお姉さんから教わり、聴き続けて来た。
レッツ・ダンス辺りで、周りの日本人は押し並べて彼を軟派なロック寄りのポップミュージシャン位にしか語らなかった。MTVの功罪もあろう。
30数年来の変わらぬファンだから贔屓目なのではなく、彼はロックという世界で己の闇を通して表現し、追求し続けた。
安住の椅子には決して座らずに、批判覚悟で変わり続けてきたのだ。
私はその姿勢こそがローリング・ストーンつまり転がる石=Rockミュージシャンの素晴らしい生き様だと拍手を送る。

彼が亡くなった日に私は山に居た。夕闇に車に戻りニュースを見て帰路に涙が出た。
ミュージシャンの訃報を知り泣けてくるなんて忌野清志郎以来だった。
また一人、私のフェイバリット・ミュージシャンが逝ってしまった。
"誰もがいずれは順番"とはいえ、とても悲しい。
悲しくて未だブログにも何も書けない自分が居て、やっとここに文章にしてみた…


本作は、楽器を演る輩や演っていた輩ならば、又はクリエイティブな仕事や活動をする輩ならば、きっと観て"得るものアリ想う処アリ"の、何かしらインスパイアされるかの作品ではないかーと思う。
されない人は不感症であろう。

ボウイ…あなたは永遠のカメレオン!
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