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トルーマン・カポーティ 真実のテープのAKのレビュー・感想・評価

3.5
これは完全なる倒錯だけど、劇中でカポーティが甲高く笑うたびに、フィリップ・シーモア・ホフマンが恋しくなり、寂しい気持ちになってしまった。

しかし、面白かったです。黒と白の舞踏会、選ばれたセレブリティのみのハイソサエティっていうのは、後の『アイズ・ワイド・シャット』だし、『叶えられた祈り』がリアリティー・ショーのはしりだ、という指摘は大変面白い。

フィクション映画『カポーティ』は、ペリー・スミス死去のショックによってカポーティは書くことができなくなった、という解釈だったけれど、さて実際はどうだったのだろうか。魅力的な作家だ。でも生きるのは辛かったろうな。
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