どらみ

トルーマン・カポーティ 真実のテープのどらみのレビュー・感想・評価

3.6
強さを好むアメリカで
繊細に弱さを描いたカポーティの素顔
センセーショナルで煌びやかな表の顔に
無垢で無邪気に愛を求める
もろく儚い子供の姿が見え隠れする
養女の優しく愛情に溢れ知性的で面白く守ってくれたという証言
大切にした子供時代の大切な従姉のクッキー缶
自身の経験から
出自が何であれ
自分を変え新たな人生を切り開けると信じていた彼
20世紀最高と語り継がれる
『黒と白の舞踏会』を頂点に
自らの小説で転落してゆく
ハイソサエティに強烈に惹かれ欲し
同時に虚無感を覚え軽蔑していた彼の生涯を想う…
彼の小説を読もう
どらみ

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