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トルーマン・カポーティ 真実のテープのyadokariのレビュー・感想・評価

3.5
カポーティーのドキュメンタリー。ニューヨークのセレブの社交界の花形だったカポーティの真実。プルースト『失われた時を求めて』のニューヨーク版を描こうとした未完の『叶えられた祈り』は完成されたのか?

スキャンダラス小説として社交界から総スカンを食らうのだ。 夫人らのスキャンダラスな性生活や書いてはならないことを書いてしまい社交界を追放されるんだけどニューヨークアート界に潜り込みディスコ文化とかでもてはやされた。

しかし晩年はアル中や薬物で心身ともボロボロでTVメディアの寵児だったが、メディアに食いつぶされた感はある。それより『冷血』のような底辺の人々を描いたノンフィクション小説に見るべきものがあった。『叶えられぬ願い』の原稿が出てきたらという期待。(2020.12.27)
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