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トルーマン・カポーティ 真実のテープのgorgonzolacocoのレビュー・感想・評価

2.9
強烈な自我と作家としての自信。
社交界に憧れつつも(そこに身を置く自分を含めて)嫌悪を感じていたのではないか。
正直すぎたのかもしれない。
人間誰しも行動・考えに矛盾があるものだが、表に出過ぎたために非難を浴びた。

プルーストの『失われた時を求めて』とは、時と場所が隔たりすぎたのかも。

信頼と友人を失い酒とドラッグに溺れていく…それでも自分のやりたいことを続けたカポーティに悔いはなかったと思える。
才能と美を武器に上り詰めたアメリカン・ドリームの一例。
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