子どもを傷付ける毒親に対して異常な嫌悪感を抱き実行に移す男の狂気が静観に描かれるホラー映画。製作が良ホラー映画を連発する"ブラムハウス"で、非常にたのしみにして観たが、残虐描写に次ぐショッキングな場面の連鎖で吐き気をもよおしかける。冒頭から嗚咽しかけてしまいグロ苦手な人は要注意が必要となる。おもに警察に頼らずみずからが正義の鉄槌を下す"自警団もの"で、本編で転調となるシーンも何箇所かある。シンセサイザー調のクールな音楽も終始格好良かった。が、単純にゴア満載の殺害シーンがほぼループ的に配されるだけの造りのため映画の奥行きの無さを痛感してしまう。主人公の男のバックとなる厚みも理由付けが為されているが、飛躍し過ぎじゃないか。。昨今モンスターペアレンツたる"毒親"への強烈な警鐘を唱える面白くなりそうでゴア多の至って普通のサスペンス映画でした。
