Harigane

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~のHariganeのレビュー・感想・評価

4.5
<あらすじ>
1998年長野オリンピックで金メダルを獲得して日本を沸かせた、スキージャンプ団体。
この栄光の影には、25人のテストジャンパーたちが裏方として支えた功績があった。
そしてテストジャンパーの中には、1994年リレハンメルオリンピック銀メダリストの西方(田中圭)の姿もあった。

<感想>
1998年の長野オリンピックでのラージヒル団体金メダル🥇
この感動的な話を映画化するなんて、号泣案件必至ですよね😭

ただ、この映画での焦点は金メダルを取った4人の選手ではなく、裏方である25人のテストジャンパーたち⛷
そしてその中にいる前回のオリンピック代表選手の西方仁也。
この事実については今まで全く知りませんでした。

当時は原田選手が1回目のジャンプをミスったとしか思っていなかったのですが、実はとんでもない悪天候による影響が強く、しかも悪天候によって2回目のジャンプは中止になってしまうかもしれない。
そしてその再開の有無を決めるのは25人のテストジャンパー全員のジャンプ成功。
これは当事者たちにとってはものすごいプレッシャーだったと思います💦

オリンピック選手は4年に1度のこの大会の為に必死に努力し、たった1日の結果で歓喜する事もあれば絶望に落とされることもある。
いやでも注目を浴びてしまうのだから、時にそれが嫌がらせに繋がる事も😣
実際原田選手には1年以上も嫌がらせの電話があったようです…
そう考えると、選手が競技にかける思いは相当なものだし、この映画を観ていても凄く息が詰まる思いでした😰

これは当時を知らない人でも十分に楽しめますが、長野オリンピックを見た方にとってはさらに感動を呼ぶ作品だと思います✨
欲を言うなら、レジェンド船木選手のラストのジャンプシーンが余りにもあっさりとしていたのが少し残念だったぐらい😧
ラストのここももう少し掘り下げて欲しかったかな。

それでも、大いに感動できる素敵な作品でした🌟

前作で「カメラを止めるな!」の濱津隆之さんがちょい役で出演していたと思ったら、今作では原田選手役としてがっつり出ていました😳
確かにこの2人、雰囲気似ているなぁ。何とも絶妙なキャスティング!

<余談>
ワンデーフリー最後の5本目である今作。
ラストにふさわしい感動作。
今回観た映画の中で、最も号泣してしまったのが今作でした😭

ちなみにこの作品が上映されている時の鑑賞者は自分以外にもう一人だけという、お二人様貸し切り状態。
後半は涙が止まらず何度もハンカチで目を拭いましたが、もう一人の方も何度となく鼻をすすっては涙を拭う仕草をしていたので、同じ感性だと思ってちょっと嬉しくなってきました😊

1日5本映画鑑賞もこれで終了。
これ以上ない至福な時間を過ごすことができました。
またワンデーフリーパスポートのイベントがあることを、切に願ってます🙏
Harigane

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